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2019.11.18

L&D(学習・人材開発)における試行の重要性

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変化の激しい時代には、これまでにない、捉えどころのない状況に直面することが多くなります。今日の記事では、このような時代にL&D(学習・人材開発)が行うべきことが解説されています。

 

学習に関連する科学だけでなく試行が重要

これまでにない状況に対処するには、まず科学から得られた理論や原則に頼る必要があります(学習理論、行動経済学など)。しかし、結果がまだわからない新たな状況や、有効なフレームワークがまだ明らかになっていない複雑な状況に対処するには、科学だけでは不十分です。このような状況では、試行(実験)を行うことが有効です。

どう対処すればわからない新たな複雑な状況では、イノベーションが求められます。仮説を立て、テストし、結果を評価し、最良の方法がみつかるまでそれを繰り返します。たとえば、学習に関連して使われるソフトウェアツールやWebページであれば、プロトタイプを作ってテストし、得られた結果をベースラインと比較します。

考慮すべきこと

単に何か問題があるというだけで、すぐに研修コースを作ろうとしてはなりません。どのような問題かを明確にし、どのようなデータと方法が役立つかを知る必要があります。そして適切なデータに基づき、適切な方法による介入(必ずしもコースではない)をデザインします。

イノベーション文化の構築

安全に失敗できる環境がなければ、試行は行われません。安全はイノベーション文化の重要な要素であり、激化する変化に対応するためのカギとなります。

また、共有を促進し、他の人の失敗から学ぶには、そのような失敗を共有してくれたことを称賛するような文化が必要です。

試行することをL&D文化とすることは、学習する組織になるためのステップのひとつであり、長期的な成功につながります。

 

 

元の記事:

https://learningsolutionsmag.com/articles/quinnsights-the-importance-of-experimentation-in-ld

Clark Quinn氏による他の記事:

https://www.ipii.co.jp/archives/tag_blog/clark-quinn/

 

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