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2020.07.29

少ないほどよい(less is more)

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コースコンテンツの量が多すぎることは、学習業界では一般的ですが、今日はそのようになりがちな理由を解説した記事を紹介します。

 

コース開発に共通してみられる誤りは、学習者に過度の情報を押し付けてしまうことです。人は、与えられる情報が少ない方が、より確実に記憶することができます。

 

エキスパートと初心者の違い

コースの作成者が、その分野の専門家(SME)である場合は特に、知識が盛りだくさんのコースを作りがちです。エキスパートは、初心者とは異なる方法で考えるのでこの記事を参照)、初心者が情報の量に圧倒されてしまうことがわからないのです。

 

作業記憶への負荷

人の作業記憶の容量は限られているので、一度にたくさんの情報を与えると、認知負荷が学習者の情報処理能力を上回ってしまいます。負荷が大きすぎれば、学習内容を理解できなかったり、誤って解釈してしまう可能性が高まります。

 

認知負荷を避ける方法(認知負荷に関する記事一覧

  • 学習者が新たな事実や概念を吸収する余裕を与える
  • 受け入れやすい、小さい単位に情報を構成する
  • 学習者が、コンテンツの意味を理解する時間を与える。
  • インストラクションのペースを下げる
  • 学習に必要のないすべての要素を取り除く

 

元の記事:

http://theelearningcoach.com/learning/less-is-more/

 

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